【恐慌の現実】171.「付け焼刃」法案で日本経済崩壊へ(3)

イーグルヒット管理者
(2012年1月26日 20:00) |

本コーナーは、恐慌の現実に翻弄される日本企業の実態をリポートしたドキュメントである。

 

 

(3)企業大崩壊までの「時間稼ぎ」

 

「金融円滑化法などの付け焼刃法案が日本企業をダメにし、日本経済を恐慌のどん底に突き落とす」

そう警鐘を鳴らすのは元金融機関経営者であるA氏(現在、コンサルティング会社社長)。なぜ、これらの「付け焼刃」法案が日本社会を崩壊に追い込むのか?その原因について、A氏と語り合った。

 

―― 金融円滑法では返済猶予が認められた43万5271社のうち、14万5090社が経営改善計画未達成。それ以外の会社でも多くは改善とはいえない現状維持。それでも再々延長で、「延命」を繰り返す。借金企業の多くは救われるどころか、むしろ破綻への道を突き進んでいるようにしか見えないが。

 

「その通りなんだ。そもそも資金繰りに厳しい企業に対して、元金返済は待ってやる、金利だけ支払いなさいという法案なのだけど、再延長どころか再々延長と時間を先送りしている。これは企業にとっては痛み止めの効果でしかない」

 

―― 痛み止めだから、一時的な対処療法であり、根本的な経営改善の解決にはならないわけだね。

 

kinnyuuannteihou0126.jpg「そう。しかも、延長、延長で金融機関は待ってくれる。待ってくれるという安心感が、実はこの金融円滑化法をダメにしている。実際、返済の猶予期間が延長された企業はどこも尻に火がついた状態。本来なら、業務改善に一刻の猶予も許されない。ところがこの法律が施行されてからの2年間を見ていると、以前よりも中小企業の停滞感は増していると感じる」

 

―― それは「借金を待ってくれるから」という逃げ場が、逆に企業に必死さ、やる気を失わせていると?

 

「まあ、何とかなるんじゃないの、という感覚。それが痛み止めを打った多くの中小企業から感じる。これ、もしさらに延長が伸びなければ、どうなると思う?大企業の一部はまだ少し先を見ているけど、日本企業の99%は中小企業。その10%が痛み止めに手を出し、もがいている

 

―― もちろん、痛み止めを受けていない中小企業とて、借金地獄のところが多いしね。

                                         (つづく)

 

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